恋のピクチャー

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 はじめは、スマートフォンが故障したのだと思った。 通知領域に、次から次へとメッセージがくる。今朝もひっきりなしに鳴り響く通知音で目が覚めた。身に覚えのない時間に叩き起こされた流川は、アラームなんぞかけた覚えはない、と時間を確かめようとスマ…

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 三井が流川の住むマンションへ着いたのは、午後一時をやや回った頃だった。「……遅い」「そう言うと思って、買ってきた」 三井はそう言うと、片手でスニーカーを脱ぎながら、大きく膨らんだビニール袋を押し付けるように手渡してきた。袋の前面には、近所…

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 流川のマンションの近くには、フェンスに区切られたストリートボール用のバスケットコートがある。 ベッドルームの窓からも見下ろせるそこは、辺りがわりあい古くから拓けていた閑静な住宅街であるせいか騒がしい若者の利用が少なく、周囲の人通りもないの…