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Daydream Believer/流三

 ぴぴぴ、とスマートフォンのアラームが鳴り、夢現の狭間を漂いながら腕を伸ばす。 目をつむったまま特注のおおきな枕をばふばふと叩き、枕元へ置いたはずのスマートフォンを探した。けれど、どれだけ手を彷徨わせても目的の物にはたどり着けない。 そうし…

All The Young Dudes/リョ三

 憧れのNBAプレイヤーになったからといって、幸か不幸か、街中で若い女性たちに囲まれるとか、所構わずサイン責めにあうとか、パパラッチに追いかけられるとか、そういう有名税的な煩わしさが増えたかというと、特にそんなことはない。バスケという競技自…

初恋/流三

※恋のピクチャーのふたりです 無口で不愛想。流川楓の代名詞みたいなものだ。だがべつに、意識的に孤高の存在であろうとしたりとか、能動的に他人を拒絶して生きてきたつもりはない。ないのだが、世間一般の評価は恐らく違うのだろう。 学生時代まで遡って…

幸せな野獣/仙三

 車の運転とセックスには、その男の人間性が如実に出ると言う。そう考えると、いま三井の部屋の三井のベッドで元気に腰を振っているこの男――仙道彰は、いったいどういう人間性を持った男なのだろう。「……ね、ちょっと。ずいぶん余裕じゃないっすか」 そ…

自転車泥棒/流三

 いつの間にか、ママチャリの荷台が彼の特等席になっていた。 一度聞いてみたことがある。自転車持ってないんすか、と、そう首を傾げた流川に、そのときの三井は人の悪い笑顔を浮かべ「だりーだろ」とだけ言ったのだった。「どっか寄るスか?」 緩やかな坂…

Should I Stay or/リョ三

 ちょうど会社を出てすぐに電話がかかってきて、画面を見ながらやっぱり来たかと苦い笑みが浮かぶ。 とはいえべつにその電話に出るのが嫌なわけではなくて、宮城は四コールほど泳がせてからようやく画面に指を滑らせた。「はいはい」『出んのおせーよ』「い…

愛のバカやろう/リョ三

 宮城リョータは三井寿という男と付き合っている。高校の一年先輩で、紆余曲折はあったが一年間同じバスケットボール部のガードポジションでコンビを組んだ仲である。 来月で、もう三年になる。三井が大方の悲観的な予想を覆して大学の推薦を勝ち取り、南東…

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 はじめは、スマートフォンが故障したのだと思った。 通知領域に、次から次へとメッセージがくる。今朝もひっきりなしに鳴り響く通知音で目が覚めた。身に覚えのない時間に叩き起こされた流川は、アラームなんぞかけた覚えはない、と時間を確かめようとスマ…